ジェーンとの出会い
初めに申し上げておきますと、私はいわゆるコギャルは好きではありません。
これについて語り出すとおそらく500行は下らないと思うのではしょりますが(爆)、無理矢理まとめると「自己主張をしているようで実はみんなで同じことをやってる根性のなさ」とでもいいましょうか、どうもそこが自分の趣味ではないのです。
だから、FF2が誕生した当初、「やんちゃなコギャル」というふれこみのジェーンを選ぶ気はさらさらありませんでした。
どうせミーハーな初心者層をあてこんだおまけ的なキャラだろう、いかにも弱そうだし、自分が乗るまでもない・・・
私はデオクレルかクイーンを主戦に据えるつもりで乗り心地を確かめる毎日でした。
ところが。
「ボンバーがただの先行馬になっている」
「今度のピーチはなんか強いぞ」
「アクセルは、はっきりいっておもしろい」
発売から数日が過ぎ、それぞれの馬について感想や評価が出回ってきた頃、ジェーンについてだけなぜか情報が入ってきません。
2になって登場したキャラで、皆興味本位で一度は乗ると思っていたのに。
首をかしげながら出向いた新宿で、FF2にまたがった私は衝撃的なシーンに出くわしました。
なんと、ジェーンのトータル騎乗数は10回に達していなかったのです。
我が物顔で世間を闊歩していると思われたコギャルが、そのとき、何とも孤独にみえました。
高飛車な態度で、「はやすぎるしー」「おそすぎるしー」と平気で口にするその突っ張った表情にすら、翳りが写っているようで・・・
あぁ、本当は淋しかったんだ。きっと。
続々とレースの出番が回ってくる人気馬やCPU馬の陰で、彼女はどんな思いをしていたことか。
その日から、自分は、ジェーンと一緒に走ろうと心に決めました。
最初は同情の気持ちが混じっていたことは確かです。誰も乗らない馬で一発決めてあっと言わせてやろうという目立ちたがりの精神が働いていたことも・・・
・・・でも、今は、はっきり言えます。あらゆる意味で、彼女こそが私のベストパートナーなのだと。