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ファイナルハロン教習所

(2001.07.14 更新)
(担当:堀木)

title37.gif「中級コース・第4教程 特定の脚質・コースに慣れる」

さて、今度は練習の進め方について。とりあえず一つの脚質に練習対象を決めたら、上達するまでは他の馬に浮気しないでその馬に乗り続けることです。どの脚質もまんべんなく一度に覚えようとするのは難しいですし、体得するテーマが分散してしまって効率がよくありません。基本的にファイナルハロンは「習うより慣れろ」の世界なので、練習のテーマは絞り込んでおいて順々にステップアップしていく方が合理的です。逆にいえば、一つの脚質で確実な技術を習得しておけば、他への応用も容易になります(アクセルとかデオクレルはちょっと異質ですが)。

したがって、練習のやり方としては「クイーンの芝1600m」「スピードの芝3200m」といった具合に、脚質とコースの組み合わせを決めて延々と反復練習を繰り返すのが上達の早道です。なんだか前の教程と矛盾するようですがゼネラリストを目指すならまず何らかのスペシャリストになることから始めないといけない、ということです。

練習するコースの順番に関しては、自在馬の練習で基本的な特性はわかっているでしょうから、特にどれから、ということは指定しません。まあ、ゴチャつきやすいダートコースや難易度の高い障害コースは後回しにした方がいいかもしれませんが、基本的に自分の好みで決めていいと思います。何しろ反復練習ですから最初は好きなコースの方が続けやすいでしょう。

私などは最初のうち(FF1作目の頃)は量・質転換の体育会系方式でたくさん乗っているうちに「なんとなく」乗り方を覚えてしまったクチ(後は上手い人の乗り方を見てパクる猿マネ)なのですが、FF2に関しては脚質・コースとも数が多いので、常に論理的な思考で自分の乗り方を反省・改善して効率よくスキルアップを図らないと時間とお金がかかりすぎます。

例えば、内側に入りにくいとすれば、それはスタート後の乗り方に改善の余地があるわけで、内側にいるCPU馬を前から追い抜くのか、やりすごして後ろから入り込むのか、どちらがいいのか試行錯誤する必要があるでしょう。大きなミスなく乗れたのに思うようなタイムが出ないのなら、道中のペースに問題があるかもしれませんから、いわゆる「一定のペース」を意識的に緩めたり、早めたりしてどの辺がいいタイムが出るのか、今までより細かいレベルで試行錯誤してみるべきでしょう。上手い人ほどこうしたことをホントに細かく「考えて」「試して」乗っているものです。

もっとも、五里霧中の状態から始めるのは骨も折れます。幸い、先人の知恵ともいうべきノウハウはある程度確立されているわけなので、この「教習所」では効率よく「考えるヒント」をできるだけたくさん提供したいと思います。後の教程で挙げる「攻略ポイント」はそのためのものだと考えて下さい。

あとは、裏技的な方法として、上手い人が近くにいればその人の乗り方をよく見てマネしてみるのも結構勉強になります。ただ、これは諸刃の剣でして、目にしたテクニックを1ヶ所だけマネしても全然上手くいかないかもしれません。上手い人の技術というのはスタートからゴールまでの「レース全体の流れ」を意識して構成されているので、1ヶ所だけ再現できても、それを活かすための他の部分も含めて再現できないと無意味なこともあるからです。ただ、後々自分でいろいろなことがわかってくれば上手い人がやっていたことの正しい意味に気がついて役に立つようになるかもしれません。そのレベルになれば「百聞は一見に如かず」で目からウロコが落ちることもあります。

最後にもう一つ。もしなにか自分で納得がいかない疑問や試したいアイデアがあったら、この「教習所」の記述や他人のいうことに関わらず、トコトン自分の考えた乗り方を試してみて下さい。それがどんなにアホらしい疑問・アイデアでも「自分で考えたこと」である限り、試す価値はありますし、例え失敗してもその失敗は後々まで自分の財産になります。「自分で納得した」失敗に支えられた技術は、ただ教えられただけのものより数段厚みが増します。苦しんだ挙げ句に見つけた解決策は、恐ろしい位スーっと身体の中に入ってくるものです。そして、容易なことでは逃げていきません。そういう技術は厳しい条件での「対戦」でも活きてきます。

 

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